hon-chanのブログ

フレネ教育を実践&研究している小学校教員です。同質性を求めるのではなく、異なる他者がお互いを尊重し、協働し合う関係づくりができる教育を考えています。主に、ことばを中心に学びを考えています。

状況に応じて使い分ける席替えのやり方!

「先生、前に言っていた席替えのやり方、教えてください!」と言われて、さっと書いたものを少し整理し直して、紹介したいと思います。

思いつきの発端は、簡単にくじ引きする方法ないかなぁ、だったのですが、少しずつ改良していくうちに、学級の状況によって様々使い分けられることに気づきました。その方法を整理してまとめます。

よろしければ、ぜひお使いください!

 

1  基本的な席替えのやり方

①座席表を作る

最近は私はあまり使わなくなっていますが、以前は座席表を使っていましたので、それを使うか、現在の教室の机配置の表を作ります。それは教師が使います。

そして、黒板には人数分の番号を書きます。これは、男女混合でも良いですし、男女別でも良いと思います。ちなみに、私は男女別にしています。

 

②配慮の必要な子どもから決める

子どもたちの中には、目が悪いなどの理由で前の座席を希望することもあると思います。先にそれを確認します。例えば、男の子が二人、女の子が三人だった場合は、先に書いた黒板の男の子は一番と二番、女の子は一番から三番はその子達だけが選んで良い番号にします。

これは、配慮が必要ない場合は、不要です。

 

③座席を選んでいく
子どもたちは好きな番号を選んでいきます。この時、誰から引くかは相談して決めるもよし。私は、次の二つの方法でやっています。

⑴現在の教室の四隅に座っている子にジャンケンしてもらい、一番を決める。例えば一番が右後ろの子だとすると、次に右前と左後ろの子がジャンケンして、左後ろの子が勝ったら、右後ろ→左後ろ、その一列前の右後ろ→左後ろのように、順に進む感じです。

⑵現在の生活班で代表者を決める。その子達がジャンケンをして、勝った班から。

どちらにせよ、順番に黒板にある数字を好きに決めて、自分の名前を書くor自分の磁石を貼る

 

④座席を選び始めた、または選び始める前の教師のしごと

これは、③と並行してやるもよし、事前に準備しておくもよしです。私は、子どもたちが数字に自分の名前を書く前に、手品を見せるように「まだ何も書いてませーん。これから番号入れまーす」などと言って、まだ何も決まっていない座席表(ただの真っ白い紙の時もあります) を見せることもあります。

番号はくじ引きなので、基本ランダムに振っています。要は数字合わせみたいなイメージですね。

ちなみに、一つひとつの座席に番号を振る方法と生活班(たいてい四人)に番号を割り振り、班だけ決め、班の中でどこに座るかは子どもに任せる方法もあります。

このときに、先程の配慮が必要な子の番号は黒板に近いところに書いておきますが、同じ班にしたりしなかったりと、いつも同じ班にならないようにも配慮します。

 

⑤全ての子どもが黒板の数字に名前を書き終えたら

最後、全員が黒板の番号に名前を書き終えたら、新座席を発表します。

④の番号を振り終えたら、子どもたちの名前を先生の手元にある座席表にどんどん入れていくとスムーズです。この時大事なことは、全員の名前を入れてから席の移動を開始することです。

発表の仕方は、お好きにするといいでしょう。私は班毎に発表したり、一人ずつ現座席から玉突きで変えて行ったり、色々楽しんでやっています。

 

2  学級の状況によって、くじ引きの自由度を変える

ここからが、このやり方のミソです。特に何も問題のないクラスであれば、また教師が手心加えたって仕方ないさ…という場合は、上のままで良いと思います。

ちょっと同じ班にしたくない、または同じ班にしておきたいなどなど、配慮をしたい場合は、状況に応じて、次のようにします。

 

①全ての座席を教師が決めたい!

実は、これが可能なのがこのやり方の特徴です。とは言っても、私はやったことありませんが…

要は簡単で、座席表はあらかじめ決めておいて、名前に番号を振っていく、または書いているふりをすれば良いのです。

子どもたちは、くじ引き気分を味わっていますが、実は全く関係ないという…ちょっとかわいそうなんですがね。だから、私はこれはやらないです。

 

②気になる子、キーになる子だけ決めておく。

どうしてもこの子はここにしておきたい(例えば先生のそばにしたい、など)、またはこの子のこの子を一緒にしておきたいという場合、その子たちの席だけ、教師の座席表に入れておきます。あとはランダムに番号を振っておくのですが、黒板に子どもが記入次第、他の席にその番号がある場合、その番号を使っていない番号に修正すれば良いのです。

この方法も私はほとんど使いません。

 

③子どもたちの名前を記入しながら、状況によって配慮する

実は、私がどうしても配慮したいときに使う方法はこれです。黒板に子どもの名前を入れているとき、くっつけたくない子が同じグループになったと気づいたら、さっと番号の位置を修正テープで変え、問題ない組み合わせにしてしまうのです。大切なのは、後で万が一子どもに見られてもいいように、番号も修正テープで直しておくことです。この臨機応変が、私は一番しっくりきています。

 

④特に何もしない

これは、子どもたちが書いた番号のまま、座席を決めていくことです。

 

3  最後に

これは忘れてはならないのですが、番号を入れ始めたら、けして子どもに見せないことです。学級の状況によって席替えの自由度を変えられるのが、このやり方のミソなので、自由度を下げた時だけ見せないだとあやしいですよね。

そして何より、何が出るかわからない、くじ引きの楽しさがなくなってしまうのですよ!

 

ぜひ、お試しあれ!

 

他にもこういうのはどうしている?とか、質問がありましたら、ぜひ!!